②屋外湿度対策

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ネットワーク機器のみならず一般に電子機器は湿度の高低に弱いとされています。

その理由は湿度が高ければ結露が生じて部品がショートしたり、湿度が低ければ静電気放電(ESD)が発生して機器の停止損傷を起こしたりと、それぞれ電子機器に悪影響を及ぼすからです。
その為、機器の環境仕様において動作湿度を規定しているものも数多く存在します。
ただし、実際には屋外での機器利用時は基本的に湿度が高い場合の対策をメインで行うことが多いです。

東洋電装ではネットワーク機器使用時の【湿度対策】として

などの工夫をしています。詳しく見ていきましょう。

ペルチェクーラー(小型クーラー)の実装

ペルチェクーラー

第1回の温度対策で登場したペルチェクーラーですが、湿度対策にも使われていて、外気温度が一定以下になると作動する制御回路を組んでいます。
ペルチェクーラー本体に筐体内の空気を取り込んで冷却、結露させ、ペルチェクーラー本体内に発生した水滴を筐体外に放出することで結果として筐体内の湿度を下げる役割をしています。

循環ファンの取付

ペルチェクーラーから放出される湿度が低い空気を筐体内に循環させる目的で循環ファンの取付をしています。
これにより筐体内の湿度が均一になるようにしています。

調湿シートの実装

特定の湿度領域になると急速に吸放湿する調湿シートを筐体上部に実装しています。
このシートによって水蒸気を速やかに吸着し、直接的に高湿度の状態を抑制することが出来ます。

ヒーターなどの熱源の実装

特に屋外設置時はヒーターなどの熱源を筐体内に実装することで温度を上げて空気中の飽和水蒸気量を上げます。
これにより、同じ空気中の水分量でも結露させずに空気中に水分を含んだままにしておくことが出来ます。

ちょっと一言

飽和水蒸気量とは、1m3あたりの空気中に含まれる水蒸気の最大量のことです。
飽和水蒸気量は気温によって異なり、気温が10℃高くなる毎に約2倍になると言われています。

例えば、気温25℃で空気中の飽和水蒸気量は23.1gですが10℃では9.4gです。
そこで25℃で湿度70%の空気1m3が10℃まで下がると約6.8gの水蒸気が水に戻ってしまいます。

筐体の構造

筐体内に外気を取り入れやすくする構造にすることで湿度が高くなり過ぎないように工夫をしています。
道路付近に設置する場合は冬に塩化ナトリウムなどを撒くため耐塩フィルタを吸気口と排気口に取り付けて耐塩対策を取りながら外気を取り入れやすくしています。


このように様々な工夫を外部環境に合わせて行うことで筐体内の機器を湿度から守っています。